りんたろうFTMなんだけどまぁいいかの話

ほんとは兄ちゃんなのに身体が違うというだけで頑張って女子を人生2/3やってきたFTM →それでも自分は自分が好きなんだ→人間関係と恋愛は生きていくのにどーしても切れない話→それを語ろうじゃないか?→それとオレの日常のつぶやきも→と思う次第。

たかが花 されど花

この秋から職場が異動になります

通勤が倍の時間かかる所へ
まあ、望まれて行くので仕方ないことではある

それに伴い
お別れの会が朝礼でありました


自分を含め異動するのは3人

全員、男。



と思うのは自分だけ

そうだよな
職場で理解を得ているのはほんの一部
理解をといっても
性同一性障害とかトランスジェンダーとか
ちゃんと分かる人はほぼいないわけで

あーそうなんだ
りんたろーね
まぁ男っぽいよね
ボーイッシュだけど女の人でしょ?

職場はそんなところなんだった



用意された花束を受け取ると

自分だけ
ピンクの紙にキレイに包まれた
それはそれは可愛らしい女性に送る為の花束

(彼女に渡したら喜ぶだろうなぁ…)


左腕に抱えながら他の二人の同僚の黄色のそれを眺めて
嬉しかったはずが虚しく
自分の認められはしない中途半端な存在を恨み
挨拶の時
不覚にも涙が出た



たかが花なんだよ
別に俺がほんとに最初から男性の身体を持っていたらもしピンクの花が来たらきっと笑いに出来た
ボケ、なんだと

でも笑えないやつ

本人しか傷ついたことは分からないやつ


手配した仲間の中には知ってる者もいたのにな
何の打ち合わせもなく自然に黄色の花束を3つ用意されているのが
一番幸せだった

たかが花
されど花


どうしたらこんな思いは減るだろな…